ジンベエザメを見ました。

赤嶺 淳

2012年02月19日 17:02

 昨日からフィリピンはソルソゴン(Sorsogon)州ドンソル(Donsol)町に来ています。ここは、日本のメディアにも何度か紹介されたジンベエザメのエコ・ツーリズムで有名な町です。今回は、このちかくの町でナマコ養殖に挑戦する青年海外協力隊員と一緒です。人口5万人弱の町に、わたしたちのような観光客がひしめいています(今年の1月だけで2500人とのことです)。
 雨がちな日がつづいていましたが、今日は朝から快晴でした。1度に30隻が上限とされているようですが、今日は、20隻のバンカ船が出ていました。1隻の上限は6人ということで、わたしたちは、たまたま同宿したオーストラリアからきたジンベエザメおたくの4人と一緒に参加しました。なかのひとりは、昨年は沖縄の美ら海水族館までジンベエザメを見にいったというほどの、ジンベエザメ好きです。
 探索すること2時間。とうとう、ジンベエザメを発見しました。港をでてから3時間というルールがあるので、残された時間は1時間。
 しかし、この時間内で、5回もジンベエザメと一緒に泳ぐことができました。沈んだり、浮かんだりをゆっくり繰り返します。もっとも水面近くに浮かんだ場合には、水深2メートル程度まで浮上します。フィンをつけた状態で一生懸命泳いで、やっとついていける早さです。1回の遊泳時間は、おそらく5分あるかないかでしょう。
 わたしたちの船のガイドさん(BIO: Butanding Interaction Officer)は、偶然にも、Junさん!! かれの的確なガイドで、わたしたちはジンベエザメの浮上してくるであろう場所に船を移動させることができました(20隻もの船が集合するので、ガイドさんと船頭さんの腕で、潜る順番と遭遇機会がかわってきます)。
 Junさんによると、今日は3頭のジンベエザメと遭遇したとのことです(昨日は5頭)。最大は全長8メートルほどのものでした。普段から見慣れていないので、わたしにはどれほど大きなものなかは、まったく想像できませんでした。途中、ウミヘビがでてきたりして、驚かされました。
 ジンベエザメのシーズンは12月から5月。もともとは漁師さんだったJunさんは、これ以外の季節はマニラに出稼ぎに行くといいます。レストランでコックさんをしているとのこと。コックさんの日給は1日300ペソですが、食事付きなので、悪くない、といいます。これも、フィリピンの現実です。

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