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2016年06月22日

論文が公刊されました

最近、論文が2つ、公刊されました。

1.「ナマコとともに モノ研究とヒト研究の共鳴をめざして」,秋道智彌・赤坂憲雄編,『フィールド価格の入口 人間の営みを探る』,玉川大学出版会,114-148頁。[全220頁,ISBN978-4-472-18205-1]

2.“Shark Town: Kesennuma’s Taste for Shark and the Challenge of a Tsunami,” in Lum, Casey Man Kong and Marc de Ferriere le Vayer eds., Urban Foodways and Communication: Ethnographic Studies in Intangible Cultural Food Heritages around the World, Lanham: Rowman and Littlefield, pp. 71-85. [238pp., ISBN978-1-4422-6642-1]

論文が公刊されました

1は、さまざまな学問分野のフィールドワークについて紹介するシリーズ本の1冊で、この号は、人類学・民族学・地域研究・環境倫理学のフィールドワークが紹介されています。わたしは、若い読者(?)を念頭に、これまで試行錯誤してきたモノ研究の方法論について自省的にまとめてみました。はじめてフィールドワークにでて、はやくも25年がたちました。この間の経験をつづってみました。ほかにも小長谷有紀・秋山知宏・安渓遊地・桑子敏雄・白川千尋・池口明子・蒋宏偉さんたちが寄稿されています。

論文が公刊されました

2は、食文化を無形文化遺産として位置づけようとする試みです。わたしは、近年、関心を寄せてるサメ問題についての短い文章を寄稿しました。フカヒレだけが問題視されていますが、サメ肉も消費しているわけで、その動向を町おこしの観点から論じたものです。「サメは絶滅の危機に瀕している」、「サメを食べるのは野蛮だ」という主張を耳にします。これは、70年代以降、捕鯨を批判する際に繰り返し登場するものです。鯨類は85種、サメ類は500種ほどが知られており、そのすべてが絶滅の危機に瀕しているわけではないことは、ちょっと考えたら理解できるというものです。本書は12章からなっており、編者2名のほか、ほかにもPaula Arvela, Chi-Hoon Kim, Aïda Kanafani-Zahar, Catherine Simone Gallin, Ivona Jovanovic, Andiela Vitic-Cetkovic, Charles A. Baker-Clark, Scott Barton, José Antonio Vázquez-Medina, Miriam Bertrán, F. Xavier Medina, Sonia Massari, Elena Carbone, Salem Paulos, Isabelle Bianquis, Isabella Borissova, Wendy Leeds-Hurwitzさんらが寄稿されています。


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Posted by 赤嶺 淳 at 17:04│Comments(0)研究成果
 
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