2014年12月27日
ワニ料理@広島県三次市

今年、最後のフィールドワークに行ってきました。広島県は備北地方・三次市です(今年2回目の訪問)。島根県境にちかい山地/盆地あたり一帯は、ネズミザメを食す文化があることで有名です。アオザメ(方名イラギ)もそれなりに需要あると聞きましたが、なんといってもネズミザメが一番の人気です。煮こごりやフライなどもイケルそうですが、人気の調理法は、やはり刺身です。熟成したサメ肉は、ねっとりと舌にまとわりつく食感が最高です。
写真は、市内のスーパーで売られていたネズミザメの刺身です。10切れ入って580円。なかなかの値段です。ちなみに刺身用として柵で売られていたネズミザメは100グラムあたり398円でした。いずれも宮崎県のマグロ漁船が釣ったものだそうです。
このスーパーでは、100グラムあたりバチマグロ(解凍)が358円、カンパチ(天然)が298円で売られているわけですから、ネズミザメの人気のほどが知れます。
サメは「第2のクジラ」などとも形容されることがあり、近年、「サメを食べることを野蛮」とする意見も少なくありません。しかし、三次市にかぎらず上越市(新潟県)や栃木市でもネズミザメを食べる文化がある様です。サメ類資源の有効利用の事例研究として、来年は、そうした地域も訪問したいと思っています。
Posted by 赤嶺 淳 at 15:59│Comments(1)
│あるく・みる・きく
この記事へのコメント
仕事で数回、お隣の庄原市を訪問したことがあります。三次に住んでいる高校の先生にお世話になったのですが、サメ料理の話は出ませんでした。お刺身で食べるというのも、おもしろいですね。
Posted by 藤掛敏也 at 2014年12月27日 19:13