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2015年02月15日

栃木のモロ料理

先週末、栃木市に行ってきました。まだまだ範囲は未確認ですが、「栃木市周辺では、モロと呼ばれるネズミザメが食されている」と聞いたからです。果たして、その通りでした。モロは気仙沼でモウカザメと呼ばれるネズミザメ。もうひとつ青森産のサガンボもしくはボウザメ(棒鮫)、ムキサメ(剥鮫)と呼ばれるアブラツノザメの2種が流通していました。モロは気仙沼産、サガンボは青森の八戸産ということでした。

もともとは煮付けが主流だったようですが、フライやカツ丼風のものが、栃木のソウルフードとなっているとか。しかも、鮫カツ丼は、ソースカツ丼でした。栃木市にかぎらず、両毛地域はソース文化なんだそうです。鮫の身肉は、柔らかく、臭いも癖もなく、フカフカでした。

栃木のモロ料理
栃木のモロ料理



これぞ、ネズミザメ(モウカザメ)の身肉で、外見も、三次市のオナガザメの身肉とは違うことがわかります。スーパーには、ネズミザメもアブラツノザメも売られていましたが、外食店で食べようと思うと、なかなか見つからないのが面白い。モロにしろ、サガンボにしろ、むしろ家庭で食べるもののようです。鮫カツ丼はランチだけ営業しているなすび食堂で、煮付けは駅前の路遊亭さんに事前予約して作ってもらった次第です。

気仙沼の市場関係者によると、気仙沼からネズミザメは、群馬県や長野県にも出荷されているとのことでした。そうだとすると、栃木はモウカザメ食文化圏の東端に位置し、これから群馬・長野にかけて消費されていることになります。どうやって調理されているのか、調べてみたいと思っています。


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